月
久しぶりに月を撮ろうと思って、カメラを片手に寒空の下外に出たら、全然見えない。
最近、月が全然見えない。
いつからだろう、当たり前に感謝しなくなったのは。
治らないと思っていた病気が治る、みたいに、奇跡のような体験はたくさんする。
でも、そんな奇跡を体験することも、今、こうして何事もなく生きていることも、同じぐらい凄いことだ。
どんな奇跡を体験しても、事故に合わない方がいいし、病気にならない方がいいに決まってる。
今、何もないこの瞬間のほうがそんな奇跡なんかよりも、何倍も奇跡だ。
それをみんな忘れてる。
月を見るとあの人を思い出す。常に上から見守っていて、時に道を正してくれる人。
海のような人はもういない。
わたしの心の奥を理解し、共感してくれる人は、距離よりも遠い場所にいる。
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